篆刻では数種類の紙を使用します。
①印稿紙:印稿を設計するために使う紙で、使う方の好みで様々な紙が使用されます。ご自分のお気に入りの紙をご使用ください。にじまない紙をおすすめします。
②拷貝紙:非常に薄くて半透明な紙で、印稿をなぞったり転写する際に使ったり、側款の拓をとる際に印箋の上に敷いて刷毛で圧迫しても印箋が破れないように使用する紙です。印譜帳を作る際には、連史紙を折り曲げ、間に拷貝紙を挟んで製本することで裏面まで印泥の油が染みないようにします。ちゃんとした印譜帳には必ず入っています。
③印箋紙:古来から印箋、側款拓用の紙として連史紙が使用されています。薄くて丈夫で肌理が細かいからです。人によっては浄皮または特浄皮の札花紙という同じく薄くて丈夫で肌理が細かい紙を使用します。
連史紙は連四紙とも書かれ、その中で肉厚のものは海月紙と呼ばれます。福建省連城や江西省鉛山が主な産地で600年ほどの歴史があります。製作工程中三度の蒸煮、二度の天然漂白が必要で完成まで1年以上の歳月がかかります。“潔白如玉、永不変色、防虫耐熱、着墨鮮明、吸水易乾”と形容される優良な性質を持っていて、篆刻の際の鈴印紙、側款の拓本、古籍の修復等の金石印学の領域で最も多く使用されています。
連史紙 印箋 大 16.5x24cm 連史紙二つ折り拷貝紙挟み仕様 セット入り
種類 | 廻紋 古灰色, 単線 古緑色, 四龍 古青色, 古龍 古茶色 |
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