竹紙の製造の歴史は晋代まで遡り、唐代に製造が盛んになり宋代になって成熟したといわれます。北宋の蘇軾、南宋の周密などが言及しています。宋代元代には竹紙は書画に使用され、最も大量に使用された用途が印刷用紙としてでした。明代、清代になるとその生産量は莫大な量になり漂白をはじめ様々な技術も進歩し、産地は福建、浙江、江西、安徽、四川、湖南、広西に集中するようになりました。竹紙は塾料紙と生料紙の二種に大別され、前者には白料紙とも呼ばれ蒸煮、春搗、漂白などの72あるといわれる複雑な工程を経て製造される連史紙、海月紙、玉版紙、奏本紙、貢川紙が含まれます。後者は蒸煮、日光漂白の工程を省略した竹紙で、独特の浅黄色を呈した毛辺紙などが代表的なものです。
浙江省富陽で製造される竹紙は元書紙と呼ばれ、古くは赤亭紙とも呼称されていました。
連史紙は連四紙とも書かれ、その中で肉厚のものは海月紙と呼ばれます。福建省連城や江西省鉛山が主な産地で600年ほどの歴史があります。製作工程中三度の蒸煮、二度の天然漂白が必要で完成まで1年以上の歳月がかかります。“潔白如玉、永不変色、防虫耐熱、着墨鮮明、吸水易乾”と形容される優良な性質を持っていて、篆刻の際の鈴印紙、側款の拓本、古籍の修復等の金石印学の領域で最も多く使用されています。
福建半紙
種類 | 白蓮半紙1000枚入, 毛辺半紙1000枚入, 粉連半紙1000枚入, 玉扣半紙1000枚入 |
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