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硬黄写経巻 合肥掇英軒製 22x133cm 2枚入

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墨が浸透しないため写し書きしても下に敷いた原本を汚さず、長年の保管に耐え得る防虫効果もあります。
一品ものです。

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¥17,600 (税込)

印刷技術がなかった唐代に玄奘三蔵が天竺から仏教経典を持ち帰り漢字に翻訳したものを広く普及するためには写経生による写経で経典を複製する必要がありました。その際に多く用いられたのが黄檗おうばく(キハダともいう)の内皮の汁で黄色く染められ蝋を塗布して砑光加工された硬黄紙でした。墨が浸透しないため写し書きしても下に敷いた原本を汚さず、長年の保管に耐え得る防虫効果もありました。後世の蘇軾も“新詩説尽万物情、硬黄小字臨黄庭”と硬黄紙について詩の中で述べています。現存する実物は1900年に甘粛省敦煌で発見された“千仏図残片”で、厚地で朱色の印が押されたものです。現代に複製されている硬黄紙の質感は後の時代の蝋箋のような質感によく似ています。

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