虎皮の紋様というよりはヒョウやチーターの紋様のような虎皮宣。清代が起源とされ、とある紙漉き工房で既に染め上がった黄色い紙に誤って石灰水を垂らしてしまい、そのまま乾燥した後に紙面に計らずも花のような白い文様が出現したことが始まりです。職人さんによると本来の虎皮宣は北式虎皮宣と南式虎皮宣に分かれ、北式は主に夾宣をもとに明礬水などをスプラッシュして加工し、紋様が鮮明で紙質が厚いのが特徴です。南式は浄皮単宣をもとにもち米汁や小麦粉汁をまいて加工し紋様が味わい深く紙質が薄い特徴があります。近年では紋様事態を印刷して作る廉価な新虎皮宣も出現していますが、本品は昔ながらの製法で一枚一枚手染めし、炭火で乾燥させた古法虎皮宣です。少し値が張ってしまいます。